最近デリケートゾーンがムズムズして困る。場所が場所だけに人前でかくわけにもいかず、我慢すると余計にかゆい！
かきたい！かきたい！でもかけない！我慢！我慢！ で、集中力も落ちる。
下着の締め付けが強いのか？…最近太ったからあり得るな…。
これも更年期の症状なのか？
GSM（閉経関連泌尿生殖器症候群）
やはりアラフィフ女子に多い症状でした。
GSM（閉経関連泌尿生殖器症候群）とは女性ホルモン低下のためにおこる外陰部・膣の萎縮変化及びそれに伴う身体症状のこと。
以前は『老人性膣炎』と呼ばれ、歳だから仕方ないとあきらめ、放置、耐えてきたそうです。
しかし、2014年、国際女性性機能学会と米国更年期学会において新たな概念として提唱され、改善できる疾患として意識が変わることとなりました。
『老人性膣炎』って言葉はなんか気持ちがどんよりしますね…。
でも、【GSM＝改善できる疾患】とわかり少し希望が湧きました。
それにしても、女性ホルモンって本当に色々と働いてくれているのですね。
GSMのおもな症状
GSMのおもな症状は２つ
GSMの症状
- 性器（膣や外陰部）に関する症状
・膣の乾燥感、かゆみ、ヒリヒリ感、におい、おりもの
・性交時の痛み、うるおい不足 - 排尿に関する症状
・頻尿、尿漏れ、夜間にトイレに起きる
女性ホルモンの低下がみられるアラフィフ女子には、かゆみだけでなくにおいの悩みや、頻尿などもおこりうるのですね。
GSMの治療法
GSMには様々な治療法があるようですが、大きく3つに分けられます。
GSMの治療法
- 非ホルモン剤による治療
・保湿
・潤滑油 - ホルモン剤による治療
・エストロゲン等のデリケートゾーンへの直接投与 - リハビリ、機器による治療
・骨盤底筋トレーニング
・膣内へのレーザー照射
保湿には弱酸性のデリケートゾーン用ソープでの優しい洗浄や、オイルでの毎日のケアが推奨されます。
性交痛には潤滑油を使用することが有効です。
ホルモン剤治療は有効な場合が多いようですが、中には副作用のため使用が望ましくない方もいるようです。
ホルモン剤使用は医師との相談の上行いましょう。
骨盤底筋トレーニングによって尿漏れが改善できるようです。器具を使用したり、スクワットでも鍛えることが出来ます。ジムに行かれてる方はトレーナーに相談してみるのもいいかもしれません。
膣内レーザー照射治療は、レーザーを当てることにより細胞を活性化して新生コラーゲンを生成することを利用し、皮膚や粘膜の弾力や水分量を改善させることで症状を改善させる治療法です。【モナリザタッチ治療】【インティマレーザー治療】があるようです。
しかし、両方とも保険適用外のようで自費治療となり、モナリザタッチで1回3万円以上、インティマレーザーでは1回7万円以上するようです。しかも3回程度の照射治療が必要とのこと。普通のアラフィフ女子には厳しい金額ですよね…
自分で出来るケア
病院でのしかるべき治療も大切だと思いますが、自分でも出来る事で少しでも症状を緩和出来たらいいと思い、出来そうなことをピックアップしてみました。
デリケートゾーンは優しく洗う
デリケートゾーンのかゆみを助長するのが『丁寧に洗いすぎ』ること。
かゆいからと入念にゴシゴシと洗うことが逆効果だったとは…
ボディーソープも刺激が強すぎるので、弱酸性の石鹸をよく泡立てて使用します。
低刺激、弱酸性のデリケートゾーン専用ソープがあるのでそちらがおススメです。
石鹸をよく泡立てて、手で優しく前から後ろに洗っていきます。
ヒダヒダの間も指で丁寧に洗いますが、膣内は洗いません。膣には自浄作用があるためです。
洗った後は石鹸をよく落としましょう。石鹸の残りカスから雑菌が繁殖し臭いやかゆみの原因になってしまします。
かといって、シャワーを直接デリケートゾーンにガッツリ当てて流すのも刺激が強すぎ黒ずみの原因になる可能性があるのだとか。
シャワーで洗い流す場合は弱い水圧で流すようにしましょう。
洗った後は保湿が必須
デリケートゾーンは直接外気に触れることがないので乾燥しないし保湿もいらないかな…と勝手に思ってましたが完全に間違い！
顔よりも繊細だというデリケートゾーンには保湿が必須。
そんな繊細なデリケートゾーンの保湿にはポイントがあります。
ポイント
- 洗浄後はなるべく早く保湿する
- 保湿剤は大陰唇までにする
- 清潔な指を使って保湿する
お風呂上りは乾燥が進みやすい為、顔よりも前にデリケートゾーンの保湿ケアをすることがおすすめだとか！
それだけデリケートゾーンの保湿は大切なんですね。
少しでも乾燥からくるかゆみなどを緩和するためにも保湿ケアを始めましょう！
膣マッサージにチャレンジ
膣マッサージは膣内と膣まわりを含むデリケートゾーンをオイルマッサージする膣ケア方法で、健康、美容への様々な効果が期待されている最近話題の方法です。
しかし、膣の中に自分の指を入れるのはちょっと抵抗がありますよね…。
でも、恥ずかしいから…とやらないのはもったいない！膣マッサージには恥ずかしさを上回るメリットがあります。
膣マッサージのメリット
- 膣マッサージで普段からほぐしておくと血流が良くなり生理時の痛み軽減につながることもある。
（生理中のマッサージはダメ。） - 膣のゆるみの改善や尿漏れの予防効果が期待できる。萎縮性膣炎の予防も期待できる。
- 膣マッサージによる適度な刺激が潤いをもたらし、オイルによって膣内の保湿ケアが行える。
まずは膣の外側からやってみて、慣れてきたら膣内もチャレンジしてみましょう！
膣マッサージに使用するオイルは肌への刺激が無いものを選びましょう。
デリケートゾーン専用オイルもあるのでそちらを使用するのがいいかもしれません。
マッサージするときは手のひらでオイルを温めてから使用します。
膣マッサージをするときはリラックスして少しずつ指を入れていきます。
膣を傷つけないように爪を切るのを忘れずに。
まずはデリケートゾーン全体をなでるようにオイルを塗り、大陰唇→小陰唇→膣口→会陰の順に、指を使って優しくなでるようにマッサージします。
膣マッサージやりかた
- 人差し指にオイルを塗り、第2関節くらいまでゆっくり入れておなか側の膣壁を優しく押す
- 親指にオイルを塗り、肛門側に指の腹が当たるように第2関節くらいまでゆっくり入れ、
人差し指を会陰に置き、親指と挟むようにしてもみほぐす。 - 肛門側の膣壁も親指で優しく押す。
思ったよりも簡単ですね。
これで不快症状が少しでも緩和されるならやらない手はありませんね。
骨盤底筋トレーニングもやってみよう！
骨盤底筋には内臓を支える役割のほかに、尿道口・膣・肛門を緩めたり引き締めたりする役割もあります。
骨盤底筋を鍛えることで尿漏れ・頻尿の予防に期待が持てます。
骨盤底筋トレーニングのやり方
- 仰向けに寝て、足を肩幅に開き、両膝を軽く曲げて立てる。
- その姿勢で5秒程度、尿道・膣・肛門全体を締め、陰部全体を引き上げる感じで締める。
- 体から力を抜きリラックスする。
- 『締める』『力を抜く』を1分サイクルで10回繰り返す。
これも簡単。お金も道具もいらないので気軽に挑戦できます。
また、骨盤底筋は様々な筋肉と連動して動いているので、鍛えることで姿勢の改善なども期待できるそうです。
もうやるしかないですね！
自分で出来る事で少しでもGSMの症状を緩和し、アラフィフ女子ライフを満喫しよう！
女性ホルモンが減少することで実にさまざまなことが起こるのですね…
しかし、自分で出来るケアがあることもわかりました。
チョットつらい更年期期間のあとにはきっと楽しい時間が待っている！
デリケートゾーンのケアで少しでも不快症状を緩和し、アラフィフ女子生活を楽しみましょう！
